日本の介護現場が終わっている件
前々から日本の介護制度は既に終わっていると思っていますが、特養に勤務してみて改めて終わってんなと気づきます。
言ってる事とやってる事が違うよね。
教科書で真っ先に学ぶであろう「人間の尊厳を尊重しましょう」という考え方
自分では体が全く動かせなくてベッドに寝たきり、ご飯も口から食べれないから胃ろう(チューブで胃に直接流し込む)、意識があるのか分からないほど1日中眠られている。
これのどこに人間としての尊厳があるというのか?
人間の三大欲求は食欲・性欲・睡眠欲ですよ。何一つ満たしてないでしょう。寝たきりという観点なら睡眠欲だけ満たしてるかもしれませんが、ずっと寝てるから逆に苦痛しかないと思います。
人間は適度に活動するから睡眠欲を欲するわけで、ずっと寝ておけと言われたら地獄でしかないな。
ホント考え方が頭おかしいとしか言えないレベルです。寝たきりになってる人で本人が望んでるパターンは無いと思っています。大抵は家族の意向か、尊厳死を認めていない国の制度問題です。
尊厳の考え方以外の問題で慢性的な人手不足もありますが、もっと問題なのは人員の配置基準の甘さです。
私の勤務している施設では50人の入所者を夜勤帯では2人、日中の人員が少ない時間帯では50人を4人で見ないといけません。
50人の中には寝たきりの人、自分では歩けないのに立ち上がって歩こうとする人、徘徊して施設から出ようとする人など様々です。
文字だけでは伝わりにくいですけど、ハッキリ言えば今の人員では対応不可能になる事がよくあります。
この人員配置で法律上は問題無い状態ですからね。今の入所者状態であれば最低でもあと2人はいないと無理です。当然対応不可能なので転倒したりベッドからずり落ちたりと事故が発生します。
事故が発生すれば対応に人手が取られ普段の業務が遅れます。皆イライラして最終的に職員が暴力を振るう事例に発展しますよね。よくニュースになってますが、報道されてないだけで怪我しない程度の雑さで介護されてる現場はかなりあると思います。
【介護度の矛盾】
一般的に介護度が高いと寝たきりで手が掛かるイメージですよね。しかし大人数を介護する現場をやっていれば分かりますが、介護度が高くて寝たきりに近い人の方が手が掛かりません。逆に介護度が低く訴えが多くて動き回る人に手を取られます。
寝たきりの人はベッドから転落する可能性も無いに等しいですし、更衣やオムツ交換も簡単です。中途半端に動ける人は拒否したり暴れたりして面倒です。認知症の関係で言葉で伝えても理解することはほとんど無いです。
書いてて嫌になってきた。
介護を仕事にするのも後5年ぐらいかもしれません。
今の年収なら毎月8~10万は投資に回せますから、5年後には配当金もそれなりの金額になってきてると思うし、手取り15万程度でボーナス無しの仕事でも探そうかな。