アメリカ人はどんどん豊かになり日本人は貧乏になる
先日の記事で日本人の金融資産は貯金が多く株式などのリスク資産は10%だったのに対してアメリカ人は貯金が20%でリスク資産は50%と全く逆の割合となっていると記載しました。
【貯金していてもお金は減ります】
現状の日本は貯金の利息がゼロに等しいです。政府主導のインフレ(物価上昇)で100円の商品が105円になれば貯金していた100円では買えなくなります。数字上は貯金の100円は減っていませんが実際は商品が買えないのでお金が減った事になります。
物の値段が上がってから銀行が貯金の利息を追従していく流れなので貯金の利息が物価の上昇を超える事は絶対にありえません。最終的に貯金貧乏になっていきます。
【貯金貧乏になった日本】
金融庁のデータから引用しています。下記データは金融資産の推移を表しており増え方が良く分かるグラフとなっています。
1995年~2015年までの20年間でどのぐらい金融資産が増えたのかを表しておりますが、日本は1.5倍に対してアメリカは3.3倍と増え方が圧倒的に違うと思います。
日本の増え方の特徴として農耕民族らしいゆっくりと着実に緩やかな右肩上がりですね。アメリカはリーマンショックなどの金融危機があった年は急激に下がっていてその後は急速に右肩上がりに上昇しています。金融危機の際は資産額が10年前のレベルまで下がっているのも特徴です。
この3カ国であればイギリスが日本とアメリカの中間といった感じですね。リスクを取りつつもある程度は貯金で保守的に運用しているので投資をこれから始める人はイギリス流の資産運用を試すのも良いかと思います。
保守的に運用するなら安全度の高い日本やアメリカ国債、潰れそうにない企業の社債、金(ゴールド)辺りであればデフォルトや倒産リスクも少ないと思います。日本の国債は金利がほぼ付かないのでオススメはしません。
【投資はオススメですがリスクはほどほどに】
日本とアメリカでどちらを目標にするかは人それぞれ価値観があり好みが分かれると思います。アメリカのようにリスクを取りすぎるのも嫌な人は多いと思います。
投資をするのは今後必須となるので資産運用は全ての人に行った方が良いと断言できます。
私はアメリカを超えるレベルのリスクを取っているので万人に薦めるには不可能です。家庭がある方はパートナーと相談しながら堅実な資産運用を目指していきましょう。