日本は投資環境が遅れている
今でこそNISAやiDeCoなどの非課税制度を導入して政府が貯蓄から投資へと勧めているので多少は投資をする人も出てきたと思います。しかしアメリカと比べるとまだまだ遅れていると言わざる得ない状況です。
【貯蓄大好き日本人と投資大好きアメリカ人】
金融資産における貯蓄の割合が日本人は50%超えていてリスク資産である株式や債券は10%程度の割合しか保有していません。
貯蓄大好きな日本人に比べアメリカ人の貯蓄は20%程度で株式・債券などは50%とリスクを積極的にとってリターンを貰っています。
アメリカ以外でも外国人は積極的に投資しています。保守的と言われているドイツでも
30%は投資資金に充てている状況です。1000万の資金があれば300万は投資している計算となりますね。貯金しても利息は無いのでリスクを取ってリターンを貰うのが一番健全な流れだと思います。
【日本の投資環境の悪さが投資促進に繋がらない】
積み立てNISAでは金融庁が出している条件をクリアした投資信託しか購入できないような制度もあり多少良くなっていますが、未だに非常に高い手数料を払って購入させるような手数料稼ぎの投資信託が多数あります。
テレビの報道でも偏った情報をニュースに流したりしています。例えば年金を運用しているGPIFが短期的な株価の値下がりで損が出た場合でも「株式投資で年金が〇億円消えました」と断片情報でネガティブニュースを大々的に報道します。
しかし現状のGPIFは損どころか利益をしっかり出しています。利益がしっかり出ている時は何も報道しない本当に残念な国だなと思いますね。
ちなみに私の父親もテレビのニュースでGPIFを批判していた1人です。
10月から株式の最低購入単位が100株に統一されました。これで少ない投資資金の人でも購入できる株式銘柄が多少は増えるかもしれませんね。しかし残念な事に投資の本場アメリカでは1株単位で購入できるので日本はまだまだです。
その他に日本には無いDRIP(配当再投資制度)がアメリカにはあります。この制度は配当金を自動で再投資してくれて購入時の手数料がかからないメリットがあります。長期で運用すれば手数料(コスト)は無い方が複利効果を向上させてくれます。
今後の日本がどれだけ投資を普及できるか政府の力が試されていますね。