老後の最低生活費でこんなに使うのか
ほとんどの人が未来の日本に明るい想像はしていないと思います。今や20・30代の若い世代でさえ老後の心配を早くからしている人もいるほどです。ではどの程度の資産があれば老後の心配がなくなるのか?
生命保険文化センターが行った老後の最低日常生活費調査による結果は以下です。
夫婦2人の生活費となっており平均すると月に22万円が最低生活費になります。私からしてみれば夫婦2人なのに多すぎではないかと感じます。むしろ気になるのは自分の生活費がわからないと答えている割合が20%近くあるところです。
普通の人ならば収入がどれぐらいあって今月は何円残ったのか程度は把握していると思っています。毎月の支出がわからなくても口座残高を見ればどの程度使ったかは把握できます。よほどお金に無頓着なのか生活費が気にならないぐらいの金持ちなのでしょう。
最低生活費が22万に対してゆとりのある生活費は35万となっています。趣味や知人との付き合いなどで月13万近く使っている計算ですね。
【生きていくだけに必要な老後資産はいくらか】
年金の受給額は年収や加入期間で変わってくるので今回は厚生労働省が発表している年金平均受給額で計算してみます。
厚生年金で約15万、国民年金で5万となっているので奥さんが専業主婦と設定した場合は月20万貰えることになります。
最低限の生活に22万必要なので年間で24万が不足します。60歳~100歳までの40年生きると仮定して960万が貯蓄として必要になりますね。この計算でいくと約1000万が老後の最低資金と考えれます。
医療介護費用や突発な消費は入っておらず単純計算しただけです。将来を見れば年金が夫婦で20万も貰えることは無いと思います。多めに見積もって最低1500万~2000万が一般サラリーマンの老後必要資金かと思います。
私の職場で定年近い人達や介護施設利用者のご家族を見させてもらっていますが、失礼な話し2000万もお金をもっている雰囲気の人に巡り合わないです。見た目ではわからないけどお金を貯め込んでいるかもしれませんね。
しかし、恐らく大半の人は2000万も持っていないでしょう。貯金0円という人の割合が60歳以上でもそれなりにいますからね。
こういった老後資金はライフスタイルで変動するので実際の必要金額は「個人の生活による」としか言いようがありません。足りないと思えば生活水準を落とすしかないです。