職場の人にiDeCoを説明する為の振り返り②
前回の続きになります。前回はこちら
今度は職場の人が入っている金融機関と私が資産運用で使っているSBI証券でiDeCoを比較していきたいと思います。
iDeCoには5つの手数料があります。
- 運用管理手数料
- 国民年金基金連合会の手数料
- 事務委託機関手数料
- iDeCo加入時の手数料
- 年金として受取時の手数料
上記4つの中で申し込みした金融機関により違いが生じるのが運用管理手数料になります。運用管理手数料はそれぞれの金融機関が自由に価格設定できるので違いが生じます。
国民年金基金連合会の手数料は掛け金を拠出する毎に毎月103円必要になり、事務委託機関手数料は信託銀行へ支払う手数料で掛け金の拠出有無に関係なく毎月64円必要になります。
iDeCo加入時の手数料は初回に2,777円必要となっています。また別の金融機関へ移管する場合も支払う必要が出きます。
5つ目の年金として受取時にも432円の手数料が受け取る毎に必要になるので回数が多くなれば手数料がかさみます。
最終的な運用時手数料の比較をSBI証券と職場の人が加入している某地方銀行で下記の表にしてみました。
金融機関名 | 国民年金基金連合会手数料 | 事務委託手数料 | 運用管理手数料 | 手数料合計 |
SBI証券 | 103円 | 64円 | 無料 | 167円 |
某地方銀行 | 103円 | 64円 | 305円 | 472円 |
やはりというか当然ですがSBI証券は手数料無料ですから圧倒的に安いです。たったの305円しか違わないと思われそうですがiDeCoは老後資金の目的に運用しているので長期投資が基本となっています。
毎月が305円で1年間で3,660円になり30歳~60歳まで運用すれば109,800円とかなり違ってきます。手数料の違いだけの金額で10万超えですから株式などで複利運用している場合のリターンを加味すればもっと違いが出てきます。
しかも政府はiDeCoの受け取りを65歳に引き上げを検討しています。運用期間が増えれば手数料格差は大きくなってしまいます。
【運用する商品にも手数料格差がある】
SBI証券と某地方銀行の商品を全て比較するわけにはいかないので私が選ぶとしたらと仮定して1つ比較してみます。
金融機関名 | 商品名 | 信託報酬 |
SBI証券 | 大和-iFree NYダウ・インデックス | 0.243% |
某地方銀行 | インデックスファンド海外株式(ヘッジなし) | 0.9072% |
SBI証券はNYダウに連動していて地方銀行はMSCIコクサイ指数に連動している投資信託になっています。私はアメリカのダウ平均やS&P500指数が好きなので銀行の商品内ではMSCIコクサイ指数しか選ぶ物が無かったです。
信託報酬で0.6642%の違いとなり老後資金として見れば数十から100万単位で差がつくと思います。
iDeCoにしろ投資するならネット証券会社の一択となります。