食事介助が1番難しい
特別養護老人ホームで働いていると介護度が高い利用者さんが多いので全介助の方か一部介助でも支援する部分が多くなる方がほとんどです。
私は訪問入浴介護で働いた経験があり入浴介助に関してはある程度応用が利くので大丈夫です。訪問入浴でも同じでしたが風呂嫌いや拒否して手が出る人は多いなと思います。日本人は温泉文化があるぐらいですから、そんなに風呂嫌いはいないと思っていましたがそうでもないみたいですね。
施設での勤務が今の職場で初めてになる私は今まで食事介助をしたことがなかったです。訪問入浴時代は風呂上りでお茶などを飲んでもらう援助をした程度です。
私は入浴、排泄、食事介助の中では食事介助が最も難しいと感じています。入浴に関しては慣れているから難しいと感じないです。排泄介助はトイレで行える人は援助する部分が少ないし全介助のオムツ交換も多少ずれた当て方をしていても漏れることはほとんどありません。
食事介助については日々試行錯誤の連続です。食事介助をする利用者さんも10人を超えてますから人それぞれ好きな食べ物や嫌いな物を把握するのも一苦労です。
「どうすれば食べてくれるか?」
この一言につきますね。食事全介助の利用者さんで多いのが傾眠傾向の方です。食事前に歯を磨いたり目薬や顔を拭いてしっかり覚醒してもらう必要があります。これで目が覚めれば良いですが直ぐに傾眠気味になり口に入れた物が流れ出てくることが頻繁にありますね。傾眠が強い場合は食事はできなくても仕方ないので朝昼晩の覚醒されている時にしっかり食べてもらいます。
私が難しいと感じる所は食事を運んでも口を開けてくれない利用者さんです。食べ始めはなかなか口を開けてくれなくても水分や汁物を食べてもらえば開きやすくなる方もいらっしゃいます。
しかし頑なに口を閉じて食べようとされない方はどうにもならないですね。無理矢理食べさせても口を怪我する可能性もありますし、かといって食べないからと放置していれば栄養状態が悪くなります。このバランスが難しいと思います。
しっかり声かけを行えば口を開けてくれる場合もあるので、今後も試行錯誤していくしかないですね。