プロであろうと人為的ミスを無くすのは不可能
仕事をしていると誰でも必ずミスをすると思います。どんなに対策と改善を繰り返したとしても同じミスは発生します。対策して発生率を減らす事は可能だと思いますが限界がありますね。
【仕事でプロと言われてもピンキリ】
私はテニスが趣味なのですが少し前に全米オープンで優勝した大阪なおみ選手や錦織選手もミスをしてしまいます。彼らはテニスのプロの中でも超一流の人達です。対して私達は普通のサラリーマンが少し専門知識を得て仕事をしているに過ぎません。
錦織選手達と比べると私達の仕事レベルでプロと言われた所で一流どころか大抵の人は二流、三流の知識や技術だと思います。二流、三流の方々が努力して超一流になっていきますが限られたごく一部の人だけですね。テニスと一緒で才能と努力が必要で簡単に昇り詰めれる高みではないです。
【介護のプロでも事故は起こります】
私は介護職ですから利用者さんやご家族からは介護のプロと見られていると思います。プロだからといって利用者さんの体に全く傷をつける事なく怪我をさせないかと問われると無理ですと断言できます。
ご利用者さんへの怪我はあってはならない事ですが、人が関わって介護するので移乗する際や排泄介助する時に怪我をさせてしまう事もあります。
勿論リスク管理やヒヤリハット報告書で改善し対策しています。しかし介護する側もされる側も人間です。予測しているリスクを更に超えた行動をご利用者さんがされた場合は対応できず怪我の原因になります。
利用者さんが想定の範囲内に行動されていても介護する側の職員が体調不良や少しの気の緩みで利用者さんに怪我をさせてしまう原因にもなります。
特に介護業界は常に人手不足に悩まされています。人手が足りず1人の負担が増えれば援助も雑になり怪我に繋がります。場合によってはコールが重なり1人で3人を同時対応しないとダメな事例もあります(焦りますよね)
これが機械作業で全く同じ仕事しか行わないのであれば問題が起こる事も非常に少なくなります。私達が相手をしているのは機械でなく人間です。予想を超えた事ができるのが人間の強みであり今までの歴史で発展してきた証拠です。
たまにご家族でいらっしゃるのですが、施設に預ければ怪我も無く綺麗な体で完璧な介護をしてくれると思っている方がいますがそんな事は不可能です。しっかり説明して入所頂いてもクレームが存在しますね。
日本は過剰サービスを求める国民性ですから、ある程度は不便な世の中になった方がよいですね。特に宅急便などは再配達を止めたらいいと思います。再配達して欲しいなら有料にすればいいと思っています。