認知症の症状
日本は団塊世代が75歳の後期高齢者となる2025年問題がもう目の前まで迫っています。そこ頃には介護需要もピークを迎えていると思います。
団塊世代が後期高齢者に差し掛かっていますが実際に要支援や要介護の認定を受ける割合はそこまで多くはありません。
厚生労働省調べによると75歳~80歳までが13%・80歳~85歳が28%・85歳以上で60%となっています。流石に85歳以上になると母数も多くなるので介護認定者の割合も飛躍的に上昇していますね。75歳以下で介護認定を受ける人は10%程ですのでそこまで多くはないです。
【認知症の種類も様々ある】
今でこそ認知症という呼び方が浸透してきましたが一昔前までは痴呆症などと馬鹿にしたような呼び方をしている方も多かったと思います。判断力や情報を処理する認知機能が低下するから認知症です。呼び方一つで個人として尊重されていると思います。
そんな認知症ですが65歳以上の方で認知症が原因で介護が必要となる割合は約17%となっているようです。
認知症の種類はアルツハイマー型認知症・血管性認知症・レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症(ピック病)など様々あります。
認知症の種類の中で最も発症率が多いのがアルツハイマー型認知症となっています。一般的にもよく聞かれている病状だと思います。
【認知症に見られやすい症状】
認知症の初期症状で起きやすいのが時間の感覚がわからなくなったり、食事をしたかどうかを忘れてしまうなどの客観的に見て分かりやすい症状が発症しやすいです。
ここから更に症状が進んで来ると周囲の状況に応じた対応が出来なくなってきたり尿や便の失禁が見られるようになります。
ここまで症状が進んでしまうと常に介助が必要な状態になってきます。ご家族が働いていると介護するのも難しいでしょうからグループホームや特養に入所を考え始めるのもこの辺りかと思います。
【早期発見として】
頻繁に物忘れがあったり会話の食い違いなどの気になる点が出てきたら認知症を疑う必要もあります。しかし水分不足などで認知症と似たような症状が起きる事もあるので一概に一括りにはできない所ではあります。
高齢のご家族がいらっしゃる方は日頃からコミュニケーションをしっかり取り変化にいち早く気付けるようにしておきたいですね。