寝たきりでも家でお風呂に入れる訪問入浴介護
介護をする上で食事・排泄・入浴は大きな割合をしめています。普通の人が普段何気なく行っている行為は介護認定された方が行うには大変です。
特にご家族が自宅で要介護者の方を入浴させるのは一苦労です。重度者になればなるほど座位や立位が取れなくなってきますから介護者の負担は増加してしまい、腰などを痛めてしまう原因となります。
介護認定された方を入浴するサービスはいくつかありますが、私の経験上では通所介護(デイサービス)に通って入浴する方法が比較的多いですね。デイサービスであれば家から出ていく必要があるのでご家族(介護者)の負担も少ないのでリフレッシュにもなります。
家に居ながら入浴を行うには訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用して自宅のお風呂に入るサービスがあります。訪問介護は自宅で入浴する場合には最初の方に検討されますね。完全に寝たきりなどのあまりに重度だと介護者の負担と安全面から訪問入浴を利用する必要が出てきます。
【訪問入浴介護とは】
訪問入浴介護は看護師1名・介護士2名の計3名でご自宅に訪問して自社で用意した浴槽に入浴して頂くサービスです。自社浴槽ですのでご自宅のお風呂は使用せずにベッド横などに浴槽設置して入浴します。
看護師は居なくて介護士3名でもサービス可能ですが、ご利用者さんの容態変化などの安全面に不安があるので難しいでしょうね。
【訪問入浴介護で勤務した感想】
ご自宅に訪問して部屋の中でお湯を使うので水滴が散らないように気を配っていましたね。要介護4・5でほぼ寝たきりの方ばかりですから自力で体を動かせる人は少ないですし重い機材を運ぶので体力仕事になります。
単位数も高く1回の入浴で1200単位以上必要になります。週2回入浴するとして1カ月8回となり10000単位近くかかります。要介護5の方の保険適用限度額が36000単位程ですから1/3は入浴で使ってしまう計算です。
清潔保持目的で導入される事がほとんどですから皮膚状態には非常に気を配って観察していましたね。寝たきりの方の最終入浴手段となっている場合が多いですね。