介護サービスで在宅と施設の違い
私は今までは在宅サービスばかりを仕事にしておりまして施設の入所関連は初めて勤務しております。介護してきた上で在宅と施設の雰囲気の違いなどを書きたいと思います。
【在宅は十人十色】
訪問入浴介護や福祉用具で様々なお宅に訪問しましたが一つとして同じような家は無いなと改めて思います。高齢者の方で独居の人もいらっしゃいますので1人では掃除出来ない場所も出てきてしまいかなり汚れているお宅も多かったですね。
酷い所では畳から虫が出入りしていたり木々が生い茂っており街中なのにジャングル化しているお宅もありました。普段は靴を脱いで上がりますがそういったお宅では使い捨てスリッパを持参したり最悪は土足のまま上がってサービスする事もあります。
他にも同じく独居の方でアパートに住まれているご利用者さんだったのですがお湯が出ない所もありました。契約していないのか給湯器が壊れているのか忘れましたが訪問入浴介護でしたのでお湯が出ないと普通であればお風呂に入る事はできませんよね。
どうやって風呂に入っていたかというと湯を20ℓのポリタンクに4本作ってサービスしていました。しかもエレベーターが無く階段で上るので腰クラッシャーな作業で体力を削られていました。
この他にもお金持ちで迷子になりそうなぐらい広い家や呼吸器付けながら株取引しているお宅・元〇〇組の組員だった人など様々な経験をさせて頂きました。
私の体験談を語りだすと止まらなくなってしまいますのでこの辺りで終了します。
在宅の特徴を一言で表すと独自の家ルールがある事ですね。
【施設の雰囲気】
介護施設の方針としては今までの在宅と同じような生活を送れるようにというのが基本に考えられているとは思います。
私の勤務している職場では好きな時間に起床して食事したりというのは不可能な状況です。食事や入浴時間も決まっていてご利用者さんが施設のスケジュールに合わせるのが基本となっています。
特別養護老人ホーム・老人保健施設・有料老人ホームなどの各施設で違ってくるとは思いますが完璧にご利用者さんの在宅生活を再現するのは相当難しいと思っています。
希望に添えない所は我慢して頂く必要が出てくるのは仕方ない部分もありますね。職員が忙しそうにしていて話しかけづらいのも在宅には無いストレスかと思います。
【どう生活するかは本人次第】
在宅で生活するか施設に入所して生活するのかメリット・デメリットが当然ありますがご利用者さんとご家族でしっかり話し合って折り合いをつけていくのが1番重要な事だと思います。なるべくご利用者さんの意思を尊重するのが介護職としての務めであります。
私の両親も65歳を過ぎておりますのでこういった介護面でも話し合っていかないとダメだなと考えている最中ですね。