配当利回りが高ければ良いわけではない
私が行っている配当株投資は高配当と呼ばれる3%~5%の配当利回りを出している企業の株を中心に購入しています。
そもそも配当は1株〇円と決まっていて株式を持っている数が多くなれば配当金も多く貰えます。例えば1000円の株式が30円の配当金を出せば3%の利回りで、同じ1000円の株式が50円配当金を出せば5%となります。
配当利回り=1株配当金÷現在の株価
株式投資は複雑な企業分析やPER、PBR、ROEを利用した分析など様々な意見が飛び交っていますが、配当利回りに関しては単純な割り算ですから義務教育を卒業した日本人なら誰でも計算できますね。
【配当利回りが高い企業で注意する点】
配当利回りは現在の株価で1株配当金をわったものになるので、今のように株価下落局面(10/25現在)では配当利回りが高くなります。しかし配当利回りが高いから購入するやり方は注意する点があります。
配当金の元となるものは会社がサービスや商品を売った利益から出ていますね。景気が悪くなり商品やサービスが売れなくなれば配当を支払う為の利益も減少してしまいます。その状態で今までと同じ金額だけ配当金を出すことは難しくなります。
株価1000円の株式が1株配当50円出す配当利回り5%の銘柄があったとします。業績悪化により配当を20円にしますと宣言すれば同じ株価1000円でも配当利回りが2%となってしまいます。
現在の配当利回りが高いから将来も高い配当が貰えるとは限らないわけですね。配当利回りは個別銘柄の業績悪化で株価下落しているから高いのか、株式市場全体が下落局面になり株価が下がっているのか確認する必要が出てきます。
今のような企業業績が好調なのに市場全体が軟調になり下落しているのは絶好の買い場となるわけですね。見た目の配当利回りに惑わされず将来に渡り高配当を出せるだけの業績が上がっているか見るのが大事です。