介護で腰を壊さない為に気を付けていること
介護職をしていると腰に負担がかかり痛めてしまう人がいると思います。私も介護業界に入ったばかりの頃は痛みがありましたが体の使い方がわかったのかいつの間にか痛みが無くなっていました。
最初に介護職として経験したのが訪問入浴介護でしたので、利用者さんをベッドから自社浴槽まで抱え上げて移乗がメインになります。あまり好ましくない移乗方法だったなと今では思っていますが当初はそれが正しい方法なのだと信じていましたね。
【自分の体が辛いと相手も辛い】
一部介助の人、全介助の人、麻痺がある人、認知機能、意思が通じて理解の程度により様々な援助方法があると思います。
全介助の人の移乗方法で自分の腕の力だけで持ち上げようとすれば辛いですし転落の危険性もあります。利用者さんも苦しい態勢になりお互い良い事になりませんね。
しっかり体を密着させて自分の足を広げて、利用者さんを前屈みの態勢にして移乗させた方が体への負担が少なくなります。
【無駄な力みを無くす】
私の趣味であるテニスも同じですがボールを打つ際に力一杯ラケットを振った所でスピードのあるボールが打てるわけではないです。むしろリラックスしてラケットを振った時の方がスピードが出て体も楽です。
介護で例えると自分と相手の体の重心移動や体重移動を使うことで楽に体が動かせます。
私が気を付けているのは、クッションや物を取るちょっとした時でも膝は常に少し曲げて動作する。オムツ交換時は腰より高くにベッドを上げる、もし高さ調整できないベッドなら片方の膝をベッドに乗せて作業する。
排泄、食事、入浴どんな援助をするにしても自分の体にあった高さで動作するのが腰を痛めない基本だと思います。援助が重なって動作が雑になった時ほど腰が痛いと感じることがあるので楽する介護を目指していきたいですね。