電気味覚は生活習慣病の人に活用できる
最近のニュースで初めて聞いたのですが「電気味覚」というものがあるようです。電気味覚は食べ物に電気を流して濃くしたり薄くしたり変化させることができるようです。
私はつい最近ニュースで知りましたが、電気味覚を使った器具の研究は数年前から話題になっていたようです。
この開発した電気味覚スプーンを使うと、みそ汁やスープなどの飲食時にスプーンから舌に微少な電気が流れて、塩味や酸味が増したように感じます。研究が進めば、減塩しても十分に塩味を感じられるようになり、高血圧により塩分摂取を制限されている人でも、今までと変わらない食事をしたり、そもそも塩分の取りすぎを予防することも可能かもしれません。家族で食の好みが違っても、少しだけ味付けを調整するなど自由に味をコントロールできるかもしれません。
生活習慣病で塩分や糖分の制限をされている方や、味覚機能が衰えて味を感じにくくなった方に使用すれば食事の満足感を得られそうです。
私の職場では食事が美味しくないと言われている利用者さんがいらっしゃいますが、そういった方に電気味覚の器具を使用してもらえば好みの味付けにもできそうです。私の職場の食事が美味しくないのは同意しますが・・・
味付けが自分の好きなものになれば食事量も安定して栄養不足などにはなりにくいと思いますし健康面でも良い影響が出てきそうです。食欲は人間にとって重要なものですから美味しく食べれるのは大事です。
欠点として電気味覚器具のスプーンから口が離れると効果が無くなるようです。口に触れている間だけなのでしっかり咀嚼して味わいたい方には不向きです。スプーンが離れても飲み込むまで味が持続するか、体に何か貼ったりして食べる器具(スプーンやフォーク)以外で電気味覚を流せるような仕組みに改善されたら介護現場でも使いやすそうです。
もし味を自由自在に変化できる時代になれば料理という作業が無くなるかもしれません。極端な話しサラダだけで全ての料理の味が楽しめるわけです。あとは見た目と食べた時の食感と栄養素を考えて食材を選べばいいだけです。見た目に関してはVR(バーチャルリアリティー)で対策できます。
凄いことですが少し寂しい感じもします。